ニキビ跡のレーザー治療について
現在、美容外科や皮膚科で受けられるニキビ跡のレーザー治療は、レーザーの種類によって以下の種類に分けられます。
1)フラクセルレーザー
レーザー治療の中でも最もポピュラーなレーザーです。レーザーを患部に照射することによって、0.1ミリ程度の小さな穴を無数に開けて、皮膚細胞の入れ替えを行う治療です。
ダメージを受けた肌細胞は一旦壊ますが、1週間ほどしてかさぶたになった後に剥がれて新しい皮膚に生まれ変わります。
コラーゲン組織が壊れたクレーターニキビ跡でも、コラーゲンが再生されることでくぼんでいた部分がふっくらと盛り上がっていきます。
照射できる範囲が小さいので、しっかりと直していくには一か月に1度のペースで、4回から5回以上の施術を受ける必要があります。
2)ブリッジセラピー
フラクセルレーザーと仕組みは同じですが、炭酸ガスレーザーを照射して、より深く、早くレーザーを届けることで皮膚細胞を総入れ替えしていきます。
フラクセルレーザーでは届かないほど奥に達した炎症や、深いクレーター状のニキビ跡にも効果が高いレーザー治療です。ただし、深い部分に傷を作ることになりますので、治療後の傷の回復が遅くなるというデメリットもあります。
3)炭酸ガスレーザー
水分に吸収されやすいレーザーをクレーターの角に照射して、クレーターの角を削り表面を滑らかにしていく治療です。
フラクセルやブリッジセラピーに比べて施術者の技術が必要になるため、実績のある評価の高い病院を選ぶことが大切になります。
治療後はかさぶたがたくさんできますので、2週間から4週間、ガーゼで患部を保護する必要があります。
4)クールタッチレーザー
レーザーの照射と同時にマイナス30度の冷却ガスを一緒に噴射することで、肌のダメージを最小限に抑えられる治療です。
痛みも少なく回復も早いため、他のレーザー治療に比べて患者さんの負担が少なくなります。
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ニキビ跡をレーザー治療した後は、自宅でのケアが必要です。強いエネルギーで皮膚細胞を破壊する治療ですから、治療の後は火傷と同じ状態になります。
医師の指示に従い適切なケアを行わないと、ニキビ跡がなかなか綺麗にならないどころか、肌が荒れてしまうなどのトラブルが起こることもありますので注意してください。
また、レーザー治療は広く浸透してきたとはいえ、施術には高い技術が必要です。
治療を受ける病院を選ぶときには、どのような治療方針で、どのような実績があるのかをしっかりと調べて選ぶことが、ニキビ跡の治療をスムーズに進めるポイントになります。
自由診療で費用は病院によって様々ですが、費用だけを見て選ぶことは避けてください。